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2008年7月13日 - 2008年7月19日

2008年7月18日 (金)

ココロノコエ

先日、池袋にあるサンシャイン水族館というところに初めて行ったんですが、ルックダウンというものすごい魚を見つけて年甲斐もなく大はしゃぎしてしまいました。何がすごいって、めちゃめちゃ薄いんです。すげー薄っぺらなの。その薄っぺらでルックダウンなところが友人である(であった?) マゴットちゃん(註 1)を激しく想起させたので、彼のことを話しながら一緒に行った友人と大爆笑。皆さまにも是非ご覧いただきたい。
横から見た図
驚愕の正面図
(いずれの写真も動物写真のホームページ様より。)

さて、今回は今週水曜に発売された『tears』という新雑誌からのご紹介。あれ、パステルじゃねえの?と思うことなかれ。これ、パステルの増刊号なのです。今年はパステル 10 周年らしくて、ちょこちょこ増刊が出てるんですが、これが最新の増刊。表紙には「新雑誌『tears ティアーズ』誕生!」と書いてある上、「drop 1」と、第 1 号であることが謳われてるので、ひょっとしたらさらに続くのかも(第 1 号だけって増刊も多いですが…)。

さて、この『tears』のコンセプトは? それはずばり、「リアルで泣ける本気の感動恋愛 H マガジン!!」。いろいろ盛り込みすぎて何がなんだかさっぱり…。特集は「泣ける恋」。まあ、なんつーかその、感動路線で行こうってことみたいですね。ここ数年、感動もの流行ってますからね! 『セカチュー』しかり、『恋空』しかり。巻末アンケートにも「ケータイ小説は読みますか?」とかいう質問項目がある始末。そんな時間の無駄にしかならねえもん読むわけねーだろ!と強気で返事したいところなんですが、こんな時間の無駄でしかない blog をしこしこ書いてる身では到底そんな偉そうなこと云えません…。毎号どころか増刊まで買ってるんだから文句の一つや二つ云っても罰はあたらないんでしょうが。

ところで、こういう増刊は背表紙の一番上に「オール読みきり」と書いてあることが多くて、これ、「次回に続く、みたいな話はないよ」っつー意味なのですが、パステルだとこの部分は「オール新作」という似て非なる言葉になります。
この二つの言葉は実は対になってまして、「オール新作」ってのは「どれも新作だけど、次回に続くやつもあるよ(ないときもあるけど)」という意味、「オール読みきり」は「総て 1 話完結だけど、再録ものも入ってます」という意味だったりします。この「再録もあるよ」って明記しないところが素人にはわかりにくいポイントですね。まあ、私ぐらい熟練の読者ならすぐ見抜けますが、ホホホ。
実際、今回の『tears』に収録されている中で、神代京子先生のものと夏生恒先生(註 2)のものは明らかに再録。ま、読んだことない話だったんでいいですけど(じゃあなんでわかったんだって? 私ぐらいになると絵柄の古さでわかるんです、わはは)。
また、桜野なゆな先生(註 3)のものは、再録ものに加え、その続編を書き下ろすという珍しい形のもの。こういうのは嬉しいですねえ。ページの稼ぎ方がせこい気も多少しますが、それぐらい大目に見ますよ、ええ。
まあぶっちゃけ、この雑誌は仔鹿リナ先生(註 4)のために買ったんで、この辺のことはどうだっていいんですが。

前置きが長くなりました。本題いきましょう。えー、今回はこの新雑誌『tears』の巻頭を飾る、龍本みお(たつもとみお)先生の作品を紹介させていただきます。こいつぁすごいですよ。

まず、ヒロインの幼少の頃を記録したビデオを両親がご鑑賞。明るく笑う女の子は、なんと現在、唖になっているのであります! い、いきなりこれ見よがしにヘヴィなもん抱えてまんな…。この時点でちょっとウププッと笑いがこみ上げてきますが、もちろんこの話はこんな設定だけでは終わりません。冒頭からいきなり、「この間のお見合いなんだが、その…今日断りの電話があってな」と悲しい日常をアピール。あー、ホント、涙ちょちょぎれますね。

とはいえ、そんな悲惨な出来事ばかりじゃ話が盛り上がりません。ここでカンフル剤の投入!というわけで、優しい幼馴染み登場。ハイパーベタな展開だとか思ってるでしょう? 黙らっしゃい。こういうベタな展開が泣けるんですよ。そんなこともわかってないあなたは shut up。私だって思わず笑ってしまいましたよ。ちくしょう!
もちのろんで、ヒロイン有理ちゃんはこの優しい幼馴染みに想いを寄せとります。だから幼馴染みに会うためにわざとらしく公園のブランコでぶらぶらしたりして、で、男のほうも見合いを断られた有理ちゃんに対して「でも断られてよかったよ」と、当然のように両想い。それ以外の展開とか考えられません。だって、マーケティング的に許されないでしょう、その他の展開なんて?

しっかあああし。まだここは起承転結でいえば「起」の段階です。続く「承」では、「有理、オレのこと好きだろ」「おまえわかりやすいんだよ」「オレだって好きだ」「本気だよ」「おまえのハンデごと背負う覚悟ができたら言おうと思ってた」という怒濤の告白!! しかしこれ、相手が唖だから、傍から見るともんのすげー科白を一人でまくし立ててるだけなんですが…。
それに対して有理ちゃんは「それはこれ以上ない愛の言葉」「でも、だからこそ」「知也の重荷にはなりたくない」ってんで幼馴染みを突き飛ばして逃げます。黙ってるだけに、何を考えてんのかわからんのが困りもの。もしこれ、突き飛ばされたのが私なら、「うげー、やべー、舞い上がって勘違った科白はきまくっちまったぜー、死にてー」とかって自己嫌悪に陥りまくること間違いありません。顔真っ赤ですね。そいで誰かさんたちが楽しみにしてる秘密の日記が更新されたりするわけですよ、パラノイアックに! やばい、ホントに死にたくなってきた。

ああ、だめだめだめだ、敬愛するナボコフ先生が極めて低級だと軽蔑する読み方、「感情移入」をやってしまいました。すみません、ナボコフ先生!! まだまだ背筋で読むには修行が足りませんです!!

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ちなみに、知也くんを突き飛ばして家に帰ってきた有理ちゃんはこんな感じ。「こんな私を好きだって言ってくれてありがとう」「その気持ちだけで十分だよ」「一生分の宝物になる」。

気を取り直して「転」を見ることにしましょう。えーと、両親とか知也くんだとかの重荷にならないよう、さっさと見合いで結婚を決めちまおうと決意し、スピーディーに見合いを進めてたら、いきなりホテルに連れ込まれた挙げ句、「いいでしょう、結婚するんだから」っつって半レイプされて処女を散らし、「まったく…ホントに喘ぎ声ひとつ出ないんだな」という捨て台詞を喰らいます(面倒だから一文で書いた、とかでは全然ありませんよ!)。ぎえー、強烈。悲劇が類型的すぎてへそが茶を沸かしちまうぜー(意味不明)。

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これが初めから厭なやつ全開のレイプ犯。「静かな女性は好きです」とか、唖の人に云っていい言葉なんでしょうか。常識を疑います。好きで静かなんじゃねーっつーの。

さらに、帰宅すると見合いが破談になったことを告げられ(まあ、マグロじゃあね…)、踏んだり蹴ったり。わが友人は、先のセックスシーンを見て「でもさあ、唖でもなんか、うぅとかうぁとか声にならない声、出せるじゃんね」などという鬼畜発言をしてましたが、そんなこと考える人はこのマンガ世界にはいません! いるはずねえ!

で、ついに「結」。「両親のため知也のため、いつも重荷になりたくないと気を張ってた」「でもそうじゃない」「重荷と思われて自分が傷つくのが怖かったんだ」「愛される自信がなかった」と悟った有理ちゃん、また公園のブランコでぶーらぶら。もちろん、知也くんの登場です!!
「またこんな所でボーっとしてんの」と声をかけてくる知也くんに対して「嬉しい。もう話しかけてくれないかと思ったのに」とか思う有理ちゃん。いやさあ、そう思うなら、なんでまた公園のブランコにいるわけ? 「あわよくば慰めてもらおう」って思ってたからっしょ? 他に理由あったら論理的に述べてみ? とまくしたてるだろう KY な私とは違い、「今さオレが来て嬉しいって思ってるだろ」「もう話しかけてこないだろうとか考えてた?」「残念、オレしつこいよ」「有理がオレの気持ち信じられるまで待ってるから」と、またも長い独白。これはすごい。赤面ものです(もちろん、嬉しくて赤面ですからね!!!)。

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スーパー爽やかストーキング宣言。これ、相手に好かれてるからいいようなものの、好かれてなかったらえらいことですよ。ほとんど心が読めるに等しい知也くんならではの大技です。

とゆーわけでせっくる。見合いでレイプしたボケナスに対して怒りを露わにするも、有理ちゃん自身のことは優しく扱ってあげたところ、カンジまくった(この変換はパステルのデフォルトに従った)有理ちゃん、最後の最後に「あ…っ」とあえぎ声が出てめでたしめでたし。くぅ~っ、涙ぼろぼろだぜー。

う~ん、美事。「起:悲しい日常、承:少しの希望、転:絶望への失墜、結:希望を取り戻す」という極めて単純な構造を完璧に踏襲してますね。絶望するのがレイプであるところも昨今の流行だし、障害者を持ってくるあたりもあざとい。なんつーかその、誰でも描けるんじゃねえの? 偉大なアメリカの音楽家 Frank Zappa が若い頃にやっていたラジオで、単純なコード進行のピアノを弾いて「この 2 つの組み合わせで 15,000 曲の違った曲が書ける」って云ってるんですが(アルバム Mystery Disc に収録)、まあそれをマンガで示した非常に批評的な作品ってことです。これを巻頭に持ってくるあたり、パステル編集部のパンクっぷりが窺えますね。さっすがあ。

といったところで今回はおしまい。ではまた次回!

註 1:「ゴミ虫」という呼び名は呼んでるこちらの心がすさむので変更しました。意味が知りたければ、maggot で辞書を引いてください。なんてーか、こんな意味なのに、口に出すとかわいらしい響きがチャームポイントです。

註 2:恐らくパステル連載陣で最も大御所なので、いずれ紹介させていただきます。

註 3:パステル連載陣の中ではトップクラスの技倆をお持ちです。これまた紹介はいずれ。

註 4:パステル連載陣で私が最も愛しているマンガ家。なんと唯一のセックスシーンのないマンガを描くお人。絶対に紹介します!

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2008年7月15日 (火)

Love & Pain

Diablo 3 の制作が発表され、今さらながらに新規参入者が続々と生まれているばかりか、アメリカではネットゲーム売り上げ 1 位を記録してしまった Diablo 2 を飽きずにこなす日々を送っていますが、涼しい日々も過ぎ去り、暑さが本格的になってきた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

第 3 回である今回は、助知奈(すけ・ちな)先生の「Love & Pain」をご紹介したいと思います。
これは、他のマンガと同じく、パステルではお馴染みの読み切り形式で 2007 年 11 月号に掲載された作品ですが、好評だったとかなんとかいう理由で、2008 年 1 月号、2008 年 3 月号にも続編が掲載されたという珍しいものです。

ところで皆さん、Love & Pain という題名から、どのようなストーリーをご想像なさるでしょうか? 普通、Love & Pain という文字を見たら、愛につきものの精神的な痛みを想像してしまうのではないかと思います。あるいは、昨今のトレンドに鑑みて、DV の話ではないかと勘繰ることもできます。

しかし! 助先生はそんな角度から攻めてはきません。本作のヒロイン琴実ちゃんは、なんと、男性の視線を意識するとおなかが痛くなってしまうのです!! こんなド直球の pain を誰が想像し得たでしょうか。さすがパステル、意表の突き方が違います。そんな女がホントにいるのか?とか、おなかが痛いとか大した痛みじゃなくねえ?とか、そもそも腹痛って英語だと stomachache だから pain じゃなくて ache なんじゃ?とか、そんな疑問が浮かんでくる余地を与えません。「ええっ、pain って腹痛かよ!?」と思っているうちに、ストーリーに引きずり込まれてしまうのです。

そんな琴実ちゃんは、少しでも男に慣れるため、出会い系サイトで男を引っかけてはせっせとメールに励んでいます。このことは親友の紗希ちゃんにも秘密です。なんでだか知りませんが。

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ださすぎる部屋着がリアル。メールで「私これからお風呂入るね」「一緒入っていい?なんてな」とかやりとりして、「付き合うってこんな感じなのかな」などと頬を染めとります。まあ、男ってアホですからね、すぐこういううざったいこと云ってくるんですよね。頬を染める必要はないんじゃないかと。

そしてもう一つ、上のコマで着目すべき点は、「出会い系で見知らぬ男(ひと)たちと/メールのやりとりしてる」という部分。特に最後の「メールのやりとりしてる」の部分で、本来ならあるべきはずの助詞「を」が省略されていることに注目。この助詞の省略によって、文章が J-Pop の歌詞風になっていると気づいた人は鋭い感性をお持ちです。こういう J-Pop 風な言い回し、パステルには頻出です。出てくるたびに頭くらくらします、かっこよすぎて。

そんな琴実ちゃんにも、好きな男はいます。親友である紗希ちゃんの彼氏、圭人(けいと)くん。ではなくて、その圭人くんの友だちである裕也(ゆうや)くんです。この圭人くんと裕也くんはしょっちゅう一緒にいるので、一応は琴実ちゃんとも面識があるのですが、なんたって視線を感じると腹が痛くなりますからね、いつもこそこそ陰から様子を窺うのみ。そんなんでどうやって恋愛感情が抱けるんだかさっぱりわかりませんが、恋愛してくれないことには話が進みませんので、そこには目を瞑りましょう。

当然のことではありますが、いつも自分たちといるときは黙っている上、さっさとどこかへ避難してしまうので、裕也くんたちは琴実ちゃんに嫌われてるんだと勘違いしてます。これは琴実ちゃんにとって、非常に困った事態です。そこで悩んだ挙げ句、思い切って琴実ちゃんは挨拶から始めることにしました。

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「ご…こん…ちは!!」

噛みかたがすさまじいですね。「ご」て。さすがの裕也くんもぽかんとしてます。「ごこん?」とか云って。冷や汗だくだくの琴実ちゃんはその一言を残して退散。もう何がしたいんだかわかりません。

しかし、災い転じて福となす。金網に向かってがしゃんがしゃん自己嫌悪に陥る琴実ちゃんの話を聞いた紗希ちゃんが裕也くんとのデートをセッティングしてくれることに。いやはや、世の中、捨てたもんじゃないすね。目を合わさないデートとか、傍から見たら仲が悪いとしか思えません。

まず向かった先は映画館。これなら目を合わさなくて済みますからね。ま、目を合わさなかったお蔭で、裕也くんはずんずん先に歩いていっちゃったりしてますが、琴実ちゃん気にせずワクテカで恋愛映画を選び、「そっと手握るのに…ちょっとあこがれてて…」とこっそり手を握ろうとしますが、裕也くん爆睡。恋愛に興味なし、という感じのポーズがたまりません(恋愛に興味ないキャラなんてパステルのマンガには出てきませんから)。
しかし、ここでも再び災い転じて福となす。「でも寝顔なら堂々と見つめられるし…」と凝視です。

続いて食事をしに行きます。映画を観ただけなのに既に真っ暗です。もんのすごい短いデートですね。目を合わさないためにラーメン屋に向かうのですが、今回は裕也くん「見ないで歩くと俺… 気づかないでおいてくから… ////」と明後日の方向みながら頬を染めて手を差し出してきます(なお、科白の最後にある「////」は、何らかの感情を表現する際に助先生が多用される技法です)。ど、ど、ど、童貞かおまえは!!!と云いたくなる光景ですが、目を合わせちゃいけないんだから仕方ありません。ええ、仕方ないんです。童貞じゃないんです。

だから、そんなキモい行動を見ても、琴実ちゃんは「何も言わないのに…」「どんなメール交換するより恋愛気分強くて…」「やっぱリアルにはかなわない!!」 きえー。名言 ktkr。

帰り道、琴実ちゃんは裕也くんにこんなことを訊かれます。「あ…のさ、俺の気のせいじゃなければ…学校でよく瞳(め)合わなかった?」「でも…腹痛おこす琴実ちゃんが…視線合わせようとするはずないか…」「俺の勘違いだな」と、最終的に長い独り言になるあたりもなんだかちょっとキモメンですが、まあ、なんつーか、訊いてみたものの勘違いっぽくて恥ずかしく思った、というのはよ~くわかります。ありますよね、人間そういうこと。

まあでも、実際には想いを寄せる琴実ちゃんが陰からこそこそ見てたから目は合ってたわけでして、「見てたの!」と、なんで見てたかなどなど告白するわけです。はい、うまいことまとまりましたね。ということで決め科白が来ます。

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「じゃ…さ、俺達付き合っていい?」

だだだ誰に訊いてんだよ!!! こういうストレートじゃない告白を聞くといらいらします。「だめに決まってんだろ!」とはっきりきっぱり引導を渡してやりたい。何が厭って、微妙に胡麻化してるトコですよ。「好きだから付き合ってくれ」って云やあいいじゃないですか。断られても「あー、だめか、ハハハ」とか笑って胡麻化すための逃げ道をあらかじめ作ってるみたいで腹が立ちます。こんな告白、女性の側からしても嬉しくないと思うんですが。

と、私の個人的な好き嫌いは全く考慮されるはずもなく、琴実ちゃんは目をそらしつつドキドキ。抱き寄せられて「いつか見つめあえたらいいよな」とか云われちゃってます。くぁ~っ。

後日、学校帰りの琴実ちゃんはマクドナルドにいる裕也くんから「一緒に帰ろう」と電話を受けます。ものすごい余談ですが、琴実ちゃんは鞄の中の携帯がブルルルと揺れただけで「裕也君!」と察してます。私、携帯もってないんですけど、そんなことわかるもんなんですか? 着信音が別にしてある、とかならわかるんですが、バイブですよバイブ。いや、まあ、できるんですよね、きっと。友だちが一人しかいない、とかそういうテクニックでしょ?

同時に出会い系からもメールが 7 通ほど来ていたわけですが、それを見て「もう…知らない人たちとのメール…終わらせなきゃね」と思いつつ、マクドナルドへ向かう琴実ちゃん。が、しっかぁ~し、せっかくの前振りを使わないはずはなく、注文に行ってる間に紗希ちゃんの彼氏である圭人くんがメールを盗み読み。多量の男とのメールがばれます。うひょー。やってること最低だぜー。というフォローは一瞬しかされず、「男の視線で腹痛? 笑わせんなよ…」「本当はほかに何人の男がいるんだよ!?」とか詰め寄られます。圭人くんに…。

で、裕也くんたちの友だちから視線集中。都合よく琴実ちゃんはぶっ倒れます。裕也くんに家に運んでもらった琴実ちゃん、メールの件について釈明をして誤解を解きます。そしたらやることは一つですよね!! ええ、そう、皆さんお待ちかね 18 禁の世界ですよ!

私、いっつもパステル読んでるときはセックスシーンになるとぱらぱらページをめくって適当に流し読みしてしまうのですが、今回のはすごいですよ!

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「これなら俺の瞳も気にならないよね」

ぶげー! いきなり目隠しプレイか!! 処女だっつってんのに、弱みにつけ込んですげえことしてんな…。ま、まさか、視線を感じると腹が痛くなるって、目隠しプレイ描くためだけの設定なんじゃあ…。
で、琴実ちゃんは琴実ちゃんで「いつものお腹の痛みとは違って…」「裕也君が動くとだんだん嬉しくなってく…」「不思議な痛み」「愛の痛み…」とかって、またも J-Pop 調で余裕の処女喪失。めちゃめちゃ痛いって話ですが、愛の力って偉大ですね!!!

ラストは紗希ちゃんに怒られた圭人くんが謝ってきておしまい。

続編も紹介したいところですが、長くなってしまうんで、見せ場だけをダイジェストでお送りします。

まず、薄目にすると見つめても大丈夫、という琴実ちゃん。

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「こうやってね薄目でボヤかして見ると裕也君を見つめられること…」「CHU♥」「ええっ?!? 今…」「その顔は誘ってるっしょ」

こ、この顔に誘われるとは、お主、なかなかやるな…。キスの音がわざわざ英字なのもポイント高いですね。このあと、家庭教師のバイトの教え子にも同じ顔を見せてキスされ(音はもちろん、CHU)、「センセーばかだな。カレシ以外にそんな顔しちゃダメじゃん」とか云われます。お、おまえもかよ…。

さらに第 3 弾では、そのバイトの教え子だった祥くんが主役になります。16 歳だったのが 20 歳になってますから、なんと 4 年後のお話。こういう続編って、最初ちょっと気づかないんで、気づいたときの嬉しさは格別です。
飲み会に行こうとしたところ、偶然にも琴実ちゃんを見つけ、久しぶりに一緒に飲もうと飲み会から抜ける祥くん。それを追っかけてきた彼女の「あ…のね ふたりで…どこ行くつもりだったの?」という問いに「いやふたりちゃうよ」と答えるのがすごい。なんで急に関西弁やねん。こういう、急に変な言葉遣いを混ぜるという手法は助先生がたまに使う技で、一瞬にして場の空気を異化する作用があります。何の役に立ってるのかさっぱりですが。ひょっとしてギャグ? 彼女の「あ…のね」という謎の区切りを持つしゃべりかたも助先生の得意技。第 1 話でもありましたね、裕也くんが「あ…のさ」と云ってるシーンが。「…」を多用するからって福本伸行のパクりには全然なってないところがさすが。この回はそういう助先生の表現技法が学べる嬉しい回でした。

尻切れトンボみたいになってしまいましたが、以上が Love & Pain の総てです。皆さまに助先生の魅力が伝わりますように。ではまた次回。

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